
Alveo™ U45N ネットワーク アクセラレータは、データセンターのインフラストラクチャ ワークロードに低レイテンシかつ最大 2x 100G のラインレート性能を提供する FPGA ベース プラットフォームです。これにより、貴重なサーバーの CPU 処理能力を解放してクリティカルなアプリケーションを実行できます。ハイパースケーラー、クラウド サービス プロバイダー、通信事業者は、仮想スイッチング (OVS など)、セキュリティ ワークロード (IPsec など)、およびストレージ プロトコルなどを独自のインフラストラクチャ要件に合わせてカスタマイズできます。Alveo U45N カードに Vivado™ ツール フローと包括的な OpenNIC リファレンス ベース デザインを組み合わせることで、FPGA 開発者はハードウェア プラットフォーム、ツール、および IP を活用して簡単に独自のネットワーク アクセラレーション ソリューションを構築して差別化を図ることができます。
2x100G のラインレート性能によるハードウェア アクセラレーション
カスタマイズや進化するワークロードに柔軟に対応
Vivado™ ツールとリファレンス デザインを利用して簡単に開発
SmartNIC は、データセンター内での処理を高速化させるためのオープン FPGA プラットフォームです。独自のインフラ要件に合わせて、FPGA ファブリック上でハードウェア実装することによって、カスタム プロトコル、セキュリティ ポリシー、計算ストレージなど、さまざまなアプリケーションやワークロードを作成できます。次に、その例をいくつか紹介します。
カスタム パケット処理を備えた Open vSwitch
Alveo U45N アクセラレータ カードを使用して Open vSwitch (OVS) を設計および実装することで、フレーム処理やパケット処理をホスト CPU からオフロードできます。また VXLAN や Geneve などの標準的なオーバーレイを実装したり、パケット フレームのカプセル化、モニタリング、管理などの独自機能を統合できます。
カスタム セキュリティ ポリシーを実現する仮想ファイアウォール
Alveo U45N プラットフォームを利用することで、内部サーバー、VM、コンテナー、およびクライアント サービスを外部の脅威から保護するための独自 IP を統合できます。ステートフル ファイアウォール、ステートレス ファイアウォール、フロー追跡、コネクション追跡などに使用する IPsec やその他のワークロードを高速化できます。
ストレージ オフロード: NVMe-oF、NVMe/TCP
Alveo U45N は、次世代のストレージ システムにおいて、NVMe over Fabric (NVMe-oF) や NVMe over TCP/IP (NVMe/TCP) アプリケーションを開発するための最適なソリューションとして活用できます。Alveo U45N は、オープン FPGA プラットフォームとしてカスタム パケット ヘッダーや輻輳制御のカスタマイズに対応し、システム全体のスループットとレイテンシを向上させます。FPGA ファブリックは、データの圧縮、暗号化、重複排除、仮想化など、さまざまなストレージ ワークロードの高速化を柔軟に行うことができる上に、ストレージ全体の使用率を改善します。
製品仕様の一覧は、製品概要を参照してください。
ボードの仕様 | Alveo U45N ネットワーク アクセラレータ |
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FPGA デバイス |
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オンボード プロセッサ1 |
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パフォーマンス |
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ネットワーク インターフェイス |
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ホスト インターフェイス |
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オンボード メモリ |
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フォーム ファクター |
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電力と熱 |
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ツール フロー |
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1: AMD OpenNIC リファレンス デザインを使用する場合のみサポートされている Arm プロセッサ
AMD は、FPGA を使用したデータセンターのインライン ネットワーキング アプリケーション開発を支援するために、オープンソースの NIC リファレンス デザイン「OpenNIC」を提供しています。OpenNIC は、Alveo U45N ネットワーク アクセラレータを含むさまざまな適応性に優れた Alveo アクセラレータ カードでサポートされており、「シェル」と「ロール」の概念に基づいて構築されています。シェルは外部インターフェイスのための標準的なハードウェア IP ブロックを提供し、ロールはカスタム IP の統合を可能にします。オープンソース リファレンス デザインには次が含まれます。
OpenNIC は、GitHub でオープンソースとして提供しています。
U45N Alveo データセンター アクセラレータ カードでは、Vivado デザイン入力がサポートされています。Vivado フローは、RTL や HLx などの従来型の設計フローを好む FPGA 設計者に推奨されます。Vivado フローを開始するには、次のタブを使用して Xbflash2 ユーティリティをダウンロードしてください。
RTL および HLx を使用する開発は、次の手順に従ってください。
Xbflash ユーティリティで特定の Alveo カードにカスタムイメージをフラッシュできます。https://xilinx.github.io/XRT/master/html/xbflash2.html のユーザー ガイドで詳細を確認してください。
説明 | リンク |
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RHEL/CentOS 7.8, 7.9 | xrt_202210.2.13.466_7.8.2003-x86_64-xbflash2.rpm (zip) |
RHEL 8.1、8.2、8.3、8.4、8.5 | xrt_202210.2.13.466_8.1.1911-x86_64-xbflash2.rpm (zip) |
Ubuntu 18.04.4 LTS、18.04.5 LTS | xrt_202210.2.13.466_18.04-amd64-xbflash2.deb |
Ubuntu 20.04 LTS、20.04.1 LTS、20.04.2 LTS、20.04.3 LTS | xrt_202210.2.13.466_20.04-amd64-xbflash2.deb |