ザイリンクス、2020 会計年度第 4 四半期および通期業績を発表

Apr 27, 2020

ザイリンクス社 (本社 : 米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ : XLNX) は 4 月 22 日 (米国時間)、2020 会計年度売上が前年比 3% 増加し、31 億 6,000 万ドルとなったことを発表した。2020 会計年度第 4 四半期の売上は、前期比 5% 増、前年同期比 9% 減の 7 億 5,600 万ドルとなった。

2020 会計年度の GAAP 純利益は 7 億 9,300 万ドル (希釈株 1 株あたり利益 3.11 ドル)、非 GAAP 純利益は 8 億 5,300 万ドル (希釈株 1 株あたり利益 3.35 ドル) となった。第 4 四半期の GAAP 純利益は 1 億 6,200 万ドル (希釈株 1 株あたり利益 0.65 ドル)、非 GAAP 純利益は 1 億 9,300 万ドル (希釈株 1 株あたり利益 0.78 ドル) となった。

ザイリンクス取締役会は、普通株の発行済み株式 1 株あたり 0.38 ドルの四半期現金配当を行うと発表した。配当は 2020 年 5 月 13 日営業日終了時現在の株主全員に対して 2020 年 6 月 3 日付で実施される。配当は前期の配当から 2.7% の増加であり、ザイリンクスの増配へのコミットメントを反映している。

下記の表は、2020 会計年度第 4 四半期についての比較である。
 

2020 会計年度第 4 四半期の会計報告 (2020 年 1 ~ 3 月)

(希釈株 1 株あたりの利益以外は百万ドル単位)

GAAP (一般会計原則による)

  2020年度 Q4 2020年度 Q3 2019 年度 Q4 前期比 前年同期比
売上* $756 $723 $828 5% -9%
営業利益 $178 $159 $250 12% -29%
純利益 $162 $162 $245 0% -34%
希釈株1 株当たりの利益 $0.65 $0.64 $0.95 2% -32%

非GAAP (一般会計原則によらない)

  2020年度 Q4 2020 年度 Q3 2019 年度 Q4 前期比 前年同期比
売上* $756 $723 $828 5% -9%
営業利益 $218 $174 $259 25% -16%
純利益 $193 $171 $242 13% -20%
希釈株1 株当たりの利益 $0.78 $0.86 $0.94
15% -17%

*GAAP と非 GAAP 間の調整なし。

ザイリンクスの社長兼 CEO であるビクター・ペン (Victor Peng) は、「2020 会計年度は、特にファーウェイに対する米国貿易関連の規制や、第 4 四半期の新型コロナウイルス (COVID-19) の影響など、当社にとって非常に困難なものでしたが、前年比 3% 増と、再び過去最高の 31 億 6,000 万ドルの売上を実現することができました。当社事業の強みと多様性は、第 4 四半期業績に反映され、売上と利益いずれも前期と比べ大幅に増加しました。COVID-19 の影響のため長期的な見通しが難しく、世界の事業環境は非常に不透明です。したがって、現時点では四半期見通しのみ示すことが賢明であると当社は考えています。当社は引き続き事業環境を厳しくモニタリングしていきます。最後に、私は、このような困難な時にも変わらない取り組みと献身を示す従業員に感謝したいと思います」と述べている。

地域別の売上構成

  構成比 増加率
  2020年度 Q4 2020 年度 Q3 2019 年度 Q4 前期比 前年同期比
北米 37% 28% 27% 37% 27%
アジア太平洋
37% 48% 47% -19% -28%
欧州
18% 16% 18% 17% -11%
日本 8% 8% 8% 7% -4%

エンド マーケット別の売上構成

  構成比 増加率
  2020 年度 Q4 2020年度 Q3 2019 年度 Q4 前期比 前年同期比
A&D/インダストリアル/TME 50% 40% 39% 30% 15%
車載/放送/民生機器 16% 19% 14% -13% 2%
ワイヤード/ワイヤレス 24% 31% 42% -19% -46%
データセンター 10% 9% 5% 14% 77%
チャンネル 0% 1% 0% NM NM

製品分野別の売上構成

  構成比 増加率
  2020 年度 Q4 2020 年度 Q3 2019 年度 Q4 前期比 前年同期比
アドバンスト プロダクト 70% 70% 68% 5% -6%
コア プロダクト 30% 30% 32% 3% -14%

製品分類 :

  • アドバンスト プロダクト: UltraScale+、UltraScale、7 シリーズ
  • コア プロダクト: Virtex-6、Spartan-6、Virtex-5、CoolRunner-II、Virtex-4、Virtex-II、Virtex-E、Spartan-3、Spartan-2、XC9500 製品ファミリ、コンフィギュレーション ソリューション、ソフトウェアおよびサポート/サービス

 

主な統計:百万ドル単位

  2020 年度 Q4 2020 年度 Q3 2019 年度 Q4
自己資本利益率 (%、年間)* 31 31 34
営業キャッシュフロー $345 $324 $288
減価償却費(ソフトウェアの償却を含む) $29 $26 $22
設備投資費(ソフトウェアを含む) $32 $34 $28
在庫日数(合計) 122 124 107
収益率 (%) 46
39 35

*⾃⼰資本利益率の計算:当会計年度の初めから今⽇までの GAAP ベース純利益/平均株主資本(年率)

 

2020 会計年度の製品およびハイライト

  • データセンター グループ (DCG) の売上は、コンピューティング、ネットワーク、ストレージのワークロードについてハイパースケール データセンターの顧客による採用が増加したことで、前年比 22% 増加した。コンピューティング分野の新たな機会として、ビデオ、HPC、データベース、フィンテックが引き続き大きく成長している。ザイリンクスは Solarflare 社を買収したことで、初めて内部で開発された SmartNIC ソリューションであるAlveo U25 SmartNIC を第 4 四半期に出荷し、複数の顧客によって評価されている。SmartSSD も、ティア 1 およびティア 2 のハイパースケール データセンターの顧客から関心を引き寄せている。ザイリンクスは現在、Vitis を含むザイリンクス ソフトウェア ツールに関するトレーニングを受けた 1 万人を超える開発者、1,000 社近い ISV パートナー、Alveo 向けに発表された 130 超のアプリケーションを有している。
  • ワイヤード/ワイヤレス グループ (WWG) の売上は、貿易上の規制や、5G に向かう業界の減速に伴って非常に困難な事業環境に直面しているにもかかわらず、前年比 1% 減のほぼ横ばいとなった。ザイリンクスは、様々な運用およびアプリケーションについてグローバル OEM との提携を維持する。ザイリンクスは先日、7 nm Versal プラットフォームを活用するビームフォーミング技術を含む第 2 世代の 5G 無線通信設計についてサムスンとの戦略的提携を発表した。ザイリンクスの RFSoC 製品の採用も引き続き増加し、最近発表されたとおり、Telefónica との DFE アプリケーションや O-RAN 配備に関する重要な案件を獲得した。
  • コア マーケット グループの売上は前年比 6% 増加、ザイリンクスの広く強固なエンド マーケットの強さと安定性を示した。航空宇宙防衛、産業機器およびテスト/測定 (AIT) の売上は、航空宇宙防衛の堅調な業績が牽引して前年比 5% 増加した。車載/放送/民生機器事業 (ABC) の売上は前年比 8% 増加、COVID-19 の影響が第 4 四半期において逆風となったにもかかわらず、すべてのエンド マーケットで強さを示した。自動車市場では Zynq の採用が引き続き好調で、ADAS および情報エンターテイメント アプリケーションで幅広く利用されている。
  • ザイリンクスは、COVID-19 の世界的大流行と戦うことを約束する。ザイリンクスは、マインドレイや GEヘルスケアなど、世界の大手医療サプライヤーが、人工呼吸器や患者のモニタリング機器、患者用 ICU ベッドなど、COVID-19 を検査、治療するための重要なテクノロジを供給することを支援している。また、ザイリンクスは今月始め、世界保健機構 (WHO) との協働による連帯対応基金やカリフォルニア大学サンフランシスコ校 (UCSF) COVID-19 対応基金、シリコン・バレー対応基金 (Silicon Valley Strong Fund) など、世界および現地の保健衛生機関に対して COVID-19 対策のために 110 万ドルを寄付した。ザイリンクスはまた、従業員の各種救援活動への拠出金に関して同額を拠出している。
  • 2020 会計年度、ザイリンクスは、株主に対して約 15億 8,000 万ドルを還元した。内訳は、1 株あたり平均購入価格 93.73 ドルでの自社株買い戻し 12 億 1,000 万ドルと配当 3 億 7,200 万ドルである。


2021 会計年度第 1 四半期 (2020 年 4 ~ 6 月) の事業展望

以下の記述は現在の予測に基づくものであり、記載のとおり、GAAP と非 GAAP に基づいて表示している。これらの記述は将来の見通しに関するものであり、実際の結果は、本リリースの末尾に記載している重要な要因などにより大幅に異なる場合がある。

  GAAP 非 GAAP への調整 非 GAAP
売上 $660M - $720M - $660M - $720M
粗利益率 67% - 69% ~ 1% (1) 68% - 70%
営業経費 $312M - $316M $5M (2) $307M - $311M
その他収益 ~ $13M - ~ $13M
税率 8% - 10% ~ 1% (3)
9% - 11%

非 GAAP への調整に関する注記

(1) 買収関連無形資産の償却
(2) M&A 関連費用および買収関連無形資産の償却
(3) 非 GAAP 調整の法人税効果

 

非 GAAP 財務情報

既に記載した通り、2020 会計年度および 2020 会計年度第 4 四半期の結果と 2021 会計年度第 1 四半期の事業展望には、一般に公正妥当と認められている会計原則 (GAAP) に従って算出されていない財務指標が含まれている。非 GAAP の指標は、GAAP に従って算出された財務指標の代用もしくはそれよりも優れたものとして解釈することはできない。非 GAAP 財務指標の表示は、付随する表に記載した通り、それぞれ最も直接的に比較可能な GAAP 指標に合わせて調整されている。当社による上記の非 GAAP 指標の計算はほかの企業が使用している類似の表題の指標と比較可能ではない場合がある。

経営陣は、継続事業による当社の財務業績 (買収の影響を除く) について評価するため、また以前の会計年度の業績と比較するために、本リリースで開示された非 GAAP 財務指標を使用する。同様に、経営陣は、それらの非 GAAP 指標の表示は投資家やアナリストが当社の中核事業の営業経費 (買収関連の償却や臨時項目などの非中核事業経費の影響を除く) について評価することを可能にすることから、投資家にとって有用であると考えている。

M&A 関連費用: これらの費用は、主に買収した会社のデュー ディリジェンス レビューにかかわる弁護士およびコンサルタントの報酬から成る。当社は、それらの費用は当社の現在の業績を反映していないと考えている。したがって、非 GAAP 調整は、当社の現在の業績についての評価および以前の業績との比較を容易にするための経費を除外する。

買収関連無形資産の償却: 買収関連無形資産の償却は、企業結合に関連して取得した開発済みテクノロジなどの無形資産の償却から成る。非 GAAP 調整は、当社の現在の業績についての評価および以前の業績との比較を容易にするために、それらの経費を除外する。

卸資産評価調整: 企業の組み合わせ会計原則は、獲得した資産を公正価格で測定することを求めている。卸資産の公正価格とは、被取得企業の製造コストと予測される利益率の一部を反映させたものである。当社の売上原価に対する非 GAAP 調整は、当社の買収に関連して企業組み合わせ会計原則のもと記録された、予測される利益率コンポーネントを除く。当社は、調整は売上原価および当社事業の粗利益率傾向を反映する追加手段として投資家にとって有用であると考えている。

買収関連投資の利益: 当社は、DeePhi Tech に対する以前の少数投資の再評価から生じたその会計上の利益を除外する。当社は、同利益を除外することで、当社の現在の業績の評価を以前の業績と比較することが容易になると考えている。

所得税: 前述の通り、当社は、営業経費およびその他の利益に反映された非 GAAP 調整の所得税効果を除外する。また、米国税制改革関連の項目も除外する。当社は、米国税制改革関連の項目を除外することで、当社の現在の業績の評価を以前の業績と比較することが容易になると考えている。2020 会計年度第 4 四半期の見通しは、その固有の不確実性のため当社が不合理な努力なしに予測することができない他の税関連項目を反映していない。

退職関連費用: これらの費用は、主に対象となった人員整理に関連する退職金や退職手当から成る。当社は、これらの費用を除外することにより、現在の業績の評価を以前および将来の業績と比較することが容易になると考えている。


将来に関する記述

本リリースには、将来に関する記述および予測が含まれている。将来に関する記述および予測は、「予想する (expect)」、「考える (believe)」、「かもしれない (may)」、「だろう (will)」、「あり得る (could)」、「予測する (anticipate)」、「推定する (estimate)」、「継続する (continue)」、「計画する (plan)」、「意図する (intend)」、「予測する (project)」など将来に関する言葉の使用で識別できる場合が多い。予測、不確実な事象もしくは仮定に関する記述またはそれらに基づく記述もまた、将来に関する記述と見なされる。そのような将来に関する記述には、半導体市場、当社製品の拡大および浸透、予想される売上増加、当社が活動する市場の需要および成長、新しい市場への参入機会、当社の 2021 会計年度第 1 四半期の事業展望についての当社予想などに関する記述が含まれるが、それらに限定されない。将来に関する記述および予測は、それらが記述または予測された時点についてのみのものであり、過度に依拠することはできない。当社は、かかる将来に関する記述を更新する義務を負わない。実際の事象や結果は、将来に関する記述に含まれる内容と大幅に異なるものとなる可能性があり、とりわけ COVID-19 の世界的流行と関連する封じ込め対策の影響 (COVID-19 自体のリスクと不確実性に加えて、当社が直面するその他のリスクと不確実性を高め、当社事業のあらゆる側面において見通しが不確実になる可能性がある)、当社新製品の顧客への浸透、現在の世界経済の状況、特定顧客への当社の依存度、貿易および輸出規制、顧客企業が活動するエンド マーケットの状態および業績、最終顧客需要を予測する当社の能力、ターンズ ビジネスへの依存度の高さ、予想を超える大口顧客向け値引き、プロダクト ミックスの予想を上回る変化、製造歩留まりの変動、製品を顧客にタイムリーに提供する当社の能力、複数のファウンドリにおける生産を管理する当社の能力、ウェハー価格の変動、現在および将来の訴訟に関連する費用および債務、効率的かつ適時にコストおよび営業経費を削減する当社の能力、ならびに当社最新の「Form 10-Q」および「Form 10-K」に記載されるその他リスク要因など、さまざまなリスクおよび不確実性によって左右される。


ザイリンクスについて
ザイリンクスは、エンドポイントから、エッジ、クラウドに至るまで、多種多様なテクノロジで迅速なイノベーションを可能にする、極めて柔軟なアダプティブ プロセッサおよびプラットフォームを開発している。ザイリンクスが発明したテクノロジには、FPGA、ハードウェア プログラマブル SoC、ACAP などがある。ザイリンクスは、インテリジェント、コネクテッドかつアダプティブな未来の世界を実現するため、業界で最もダイナミックなプロセッサ テクノロジを提供する。詳しい情報は、ウェブサイト japan.xilinx.com で公開している。

※ ザイリンクスの名称およびロゴ、Alveo、Artix、Kintex、Spartan、Versal、Vitis、Virtex、Vivado、Zynq、その他本プレスリリースに記載のブランド名は米国およびその他各国のザイリンクスの登録商標または商標です。その他すべての名称は、それぞれの所有者に帰属します。

本件に関する問い合わせ

Investor Relations Contact:
Suresh Bhaskaran
Xilinx, Inc.
(408) 879-4784

ir@xilinx.com

このプレスリリースに関するお問い合わせは下記へ

ザイリンクス株式会社 グローバルコミュニケーションズ 周藤 media@xilinx.com
株式会社井之上パブリックリレーションズ ザイリンクス広報担当 関口、中村
TEL: 03-5269-2301/FAX: 03-5269-2305