2017 年に設立され、中国上海に本社を置いています。

Snowlake Technology 社は、AI や HPC アプリケーションを可能にする FPGA ベースの特化型コンピューティング ソリューションを提供するリーディング テクノロジ企業です。

同社の製品は、自律走行や高性能コンピューティング ソリューション (地震探査や分子動力学シミュレーション) など、さまざまな場面で幅広く活用されています。

近年、創薬市場の設備投資が急増しています。従来の構造ベースの医薬品設計では限界が生じるようになり、演算機能に大きく依存する大規模な分子動力学シミュレーションを実行する、モーション ベースの医薬品設計という新時代に突入しました。製薬会社、バイオテクノロジ企業、CRO は、新薬開発の成功率向上、コスト削減、開発期間の短縮を目指して、高い演算能力を求めるようになりました。

これまで、大規模な分子動力学計算に対応できる高い計算能力を提供できるのはスーパーコンピューターだけであり、創薬市場で高まる需要に対応することは不可能でした。そこで、従来のスーパーコンピューターよりも、はるかに優れた性能を達成する革新的な分子動力学ソリューションを設計することに尽力しました。

今回、Snowlake Technology 社が開発した 「Yaddle」 は、ザイリンクス FPGA を使用する分子動力学計算に特化したソリューションです。「Yaddle」 は、単一の FPGA 上で分子動力学計算を実行し、計算結果を効率的に出力します。Xilinx Runtime Library (XRT) を使用しているため、一般的な分子動力学ソフトウェアとの互換性や、Yaddle API を使用するその他の分析プラグインとの互換性があります。ザイリンクスの Alveo カードに実装した Yaddle (FPGA) は、CPU の約 100倍、GPU の 2 倍以上の性能を発揮します。また、Yaddle (FPGA) の TCO コストは、CPU のわずか 1%、GPU の 7 分の 1 となります。

製品概要

Yaddle-MD は、ザイリンクスの Alveo カードと Vitis プラットフォームを使用する分子動力学シミュレーション アクセラレーション ソリューションです。

主な特長

• 一つの FPGA で MD シミュレーションを実行できるため、CPU に依存しない
• 原子間の非結合力を分散して計算することで、計算性能が大幅に向上
• 原子間の結合情報を符号化し、それらをリアルタイムに計算して復号化することで、オンザフライでの近傍リストを実現
• 一般的な分子動力学ソフトウェアやその他の分析ツール (フォーマット変換など) との互換性を備えたツールキット