5G 展開におけるリーダーシップを獲得しようと世界中で競争が始まっています。市場投入までの時間を短縮することは重要な目標ですが、スタートに遅れては意味がありません。最終的に競争に勝つソリューションに必要な条件は、性能や寿命を犠牲にすることなく、進化する業界規格に柔軟に対応できるインフラを備えていることです。
AMD は、5G ソリューションのリーディング プロバイダーとして、現在必要とされている性能と将来的な要件にも柔軟に対応できるプログラマビリティを提供します。
多様な無線規格をサポートするには多くの課題があり、進化し続ける規格や要件に迅速に対応することは容易ではありません。唯一 AMD だけが、4G/5G ネットワークすべてのクラスの無線技術に対応する安全で適応性に優れた規格準拠のソリューションを提供しています。
各セルの無線は固有の特性を持っているため、AMD は Zynq™ UltraScale+™ MPSoC/Zynq UltraScale+ RFSoC および Versal™ アダプティブ SoC シリーズを提供して、幅広い機能に対応します。AMD の DPD IP と CFR IP には RF ブロックが統合されているため、電力の節約と市場投入時間の短縮、さらには高い拡張性を可能にしています。AMD デバイスのプログラマビリティにより、新しいハードウェアを使用せずに新しい規格に適応でき、運用後であっても変更できます。
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より高速化、より多機能化を求める業界の動きに応えるようにして、AMD デバイスは進化してきました。UltraScale はフロントホールと CPRI 向けに業界最高クラスの 28G トランシーバーを備え、UltraScale+ では RRU アプリケーション向けに業界初となるアナログ機能の統合した Zynq UltraScale+ RFSoC を提供しています。AMD の最も新しいイノベーションである Versal ACAP は、5G のビームフォーミングやトランスポートに対応する広範なプロセッシング プラットフォームを提供しています。
Zynq UltraScale+ ポートフォリオに新たに追加されたデジタル フロント エンド向けデバイスを紹介します。
デジタル フロントエンドを統合
Zynq RFSoC DFE は、ハード IP に演算負荷の高い既知の DFE 機能を実装し、ASIC レベルの低コスト/低消費電力を実現します。また、進化し続ける多様な無線要件を満たすために、適応性のあるロジックを最適なバランスで備えています。
基本の IP 機能を強化
ハード化された IP ブロック DPD および CFR は、AMD の実績あるソフト コアがベースとなり、400MHz の瞬時帯域幅 (IBW) 要件を満たすよう機能強化されています。ダイレクト サンプリング RF コンバーターは、Zynq UltraScale+ RFSoC Gen 3 がベースとなり、最大 7.125GHz で動作するように強化されています。
5G の要求に応える
Zynq RFSoC DFE は、FR1 で瞬間帯域幅 400MHz (最大 7.125GHz)、FR2 で最大 1600MHz に対応し、シングルバンド、マルチバンド、マルチモード LTE、および 5G NR のキャリアをサポートします。8T8R FDD では最大 8 コンポーネント キャリア (CC)、TDD では 16 CC をサポートします。
モノリシック RF コンバーター
4GHz のアナログ帯域幅
最大 16 ADC (@ 2.056 GSPS)
最大 8 ADC (@ 4.096 GSPS)
最大 16 DAC (@ 6.554 GSPS)
ハード SDFEC
クワッド A53、デュアル R5 プロセッサ
5GNR 周波数帯
5GHz のアナログ帯域幅
16 ADC (@ 2.22 GSPS)
16 DAC (@ 6.554 GSPS)
クワッド A53、デュアル R5 プロセッサ
Enhanced RF 機能
6 GHz のアナログ帯域幅
最大 16 ADC (@ 2.5 GSPS)
最大 8 ADC (@ 5.0 GSPS)
最大 16 DAC (@ 10.0 GSPS)
ハード SDFEC
クワッド A53、デュアル R5 プロセッサ
ハード DFE IP
7.125GHz のアナログ帯域幅
最大 8 ADC (@ 2.95 GSPS)
最大 2 ADC (@ 5.9 GSPS)
クワッド A53、デュアル R5 プロセッサ
5G では、ビームフォーミングと Massive MIMO 技術によって非常に高いスペクトル効率が達成されます。AMD ソリューションは、5G の初期導入、初期運用、mMIMO システムの大規模なスケールアウトに大きく貢献し、新時代を切り開きました。
Massive MIMO には、適応性のある最適化されたパーティショニングが必要で、デジタル信号と RF 信号が混在する複雑な処理機能が組み込まれている必要があります。AMD が提供するシリコンと IP を組み合わせた独自のポートフォリオにより、OEM メーカーは、パネルのサイズや重量、消費電力、コストなど、独自要件を満たす最適なシステムを構築できます。
Massive MIMO の最大の課題はパネル密度の達成です。無線機器が多くなるほど、消費電力やスペースに制限が生じます。Zynq UltraScale+ RFSoC には ADC と DAC が統合されているため、5G 無線インターフェイスに単位ワットあたり最高の性能を提供できます。また、補間とミキシング用の IP を使用し、ラジオヘッドに DFE と CFR を統合可能です。
さまざまな無線信号を処理する複数の端末を使用する場合は、高度なアルゴリズムと複雑なリアルタイム処理が不可欠です。Versal AI コア ACAP は、これまでのプログラマブル デバイスでは実現できなかったシステム レベルの演算機能を提供し、各無線端末で必要とされる位相やゲイン係数のオンザフライ計算を実行できます。デバイスに組み込まれてた AMD の AI エンジンが、行列演算に最適なベクトル プロセッサを提供します。
AMD のワイヤレス コネクティビティ IP 製品のポートフォリオは、進化する無線基地局のインフラで求められるコネクティビティと同期化に対応できる包括的なソリューションを提供します。
AMD は、多数の異なる無線ユニットやその他のエンドポイントと通信し、それらを任意のネットワークを介して転送して、各チャネルをリモートで再生成するまでの包括的なソリューションを提供します。再構成可能な単一の AMD ソリューションに実装することで、システムの初期費用を抑え、安価でスケーラブルなパケット ネットワークを使用できるようになります。
AMD のトランシーバー技術は、O-RAN (eCPRI) や PON、さらに広範なイーサネット規格に至るまで、ポートやプロトコルに依存しない X-haul ネットワークを実現する柔軟性と性能を備えています。ロジックを再構成できるため、通信製品のニーズに合わせてカスタマイズしたソリューションを実現できます。AMD の Versal プレミアム ACAP は、1GE ~ 112Gb/s のレートに対応でき、単一のコヒーレント ファイバーから既存のネットワークに至るまであらゆる通信媒体に最適です。
ビデオ | ホワイト ペーパーのリリース |
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7nm Versal | 16nm UltraScale Plus | ||||
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AI コア | プレミアム | Zynq RFSoC | Zynq MPSoC | Virtex & Kintex | |
マクロ | VC1902 VC1502 |
ZU46DR ZU27/47DR |
ZU9P ZU15P |
KU13P | |
スモール セル | ZU46DR ZU27/47DR |
ZU9P | |||
mMIMO | VC1902 VC1502 |
ZU46DR ZU27/47DR ZU29/49DR |
ZU19P | VU9P VU13P KU13P |
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ミリ波 | ZU27/47DR ZU29/49DR |
ZU15P | KU13P | ||
マイクロ波/ミリ波バックホール | ZU28/48DR | ||||
コネクティビティ/スイッチ | VP1102 VP1402 VP1502 |
ZU19P ZU21DR |
KU15P KU5P |
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ハード IP | MRMAC、メモリ コントローラー | SD-FEC | - | - | |
- | DCMAC、Interlaken | CMAC | |||
主なソフト インターフェイス IP | CPRI、eCPRI、25GE、Aurora、JESD204B/C、ORAN、RoE | ||||
主な DSP IP | AI エンジンとそのアプリケーション (日本語版)、DSP Lib Beamformer | - | |||
FFT, FIR Compiler、CFR, DPD LDPC、Viterbi、Turbo、Polar、RS-FEC | |||||
キット | VCK190 | ZCU111 (Gen-1) ZCU208 (Gen-3) ZCU216 (Gen-3) |
ZCU102 | VCU118 |
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